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個別化薬物治療を創り・発展させる

個別化薬物治療学教室の目標

私たちは、人を対象とした一人ひとりの患者さんに適した薬物治療(個別化薬物治療)への貢献を目指した研究をしています。薬物の体内量は、薬の効果や副作用に直接的に関連します。当研究室では、その体内量に大きな影響を及ぼす薬物代謝酵素活性の簡便かつ侵襲性の低い評価法の開発を行っています。また、質量分析の技術に基づく安定同位体トレーサー法を用いた脂肪酸の吸収過程の評価に関する研究も行っています。この研究は、疾患の原因解明を目指した、大学病院との共同研究です。

私たちは、これらの研究を通して、卒論生の皆さんには、考え、計画を立て、実行する。結果を考察し次に進む力を身につけて欲しいと思っています。研究室では教員が一丸となり皆さんの成長をサポートできるようにします。

卒論生への指導方針

学生一人ひとりの個性を伸ばす。

実験や研究を通して、思考力、計画力、実行力を養う。

「自ら考え計画を立て実行し、得られた結果を考察して次の計画を考える」力を養うことを目指しています。研究、論文作成、発表など、様々な場面で、先輩や教員とのディスカッションを繰り返すことによりこの力がつくようにします。それを通して、一人ひとりに成長してほしいと思っています。また、英語論文読解ゼミ、実験報告ゼミ、卒論作成、卒論および学会発表を通してプレゼンテーションと論文作成ができる力を育てます。

 

 私たちが大切に思っていること

・一人ひとりがしっかりと考え、大勢に流されず、自分が正しいと思う目標に向けて、強い気持ちを持ち努力を続けられる。

・他の人からの意見を素直に聞きポジティブに捉えられる。

 怒られた。。。ではなく、次に進むアドバイスと捉えられる、努力できる。

 これで良いと現状に満足するのではなく、向上心を持ち続けてほしい。 

・疑問に思うことや納得できないことは、言葉で伝え、ディスカッションできる。    

 個々が成長する、皆さんだけでなく、教員も日々成長を目指しています! 

 すなわち:人にも自分にも誠実であろう。

・そして、めんどうくさいこともやってみる。

・一緒に難しいことを解決していく研究を楽しむ。

 

 研究室での研究とは

これまでの学生実習では、正解があり、実習書の通りに正確に操作を行って、正しい結果を出すことが中心であったと思います。研究室での研究は、これまで問題となっていたことを様々な手法を用いて解決したり、未知のメカニズムを解明するなど、答えのない疑問に答えを見いだすことが中心となります。すなわち、一人ひとりの一つひとつの実験の結果が答えであり、その蓄積により問題やメカニズムを解明します。一つの実験は小さな一歩ですが、患者さんを助けになり、医療の新たな扉を開くことにつながることを目指しています。

研究目標

「高精度微量分析法」の技術を基に、個別化薬物治療のための薬物動態の解析とバイオマーカーの開発、疾患の原因解明を行います。研究対象は「ヒト」であり、医療機関との共同研究を通じて、科学的な根拠に基づく医薬品の適正使用、薬物治療の個別最適化に活かしていきます。また、これらの研究内容は、臨床分野のみならず、医薬品開発にも必須です。当教室では、研究成果を社会に還元すること、研究を通して卒論生の成長をサポートすることを目指します。

主な研究テーマ

1) CYP3A: 内因性コルチゾールを指標とした乾燥ろ紙血、唾液による非侵襲的活性評価法の開発と応用

2) CYP1A2: 内因性メラトニンを指標とした活性評価法の開発

3) 安定同位体トレーサー法によるパルミチン酸の体内動態解析を目指したGC-MS 定量法の開発

4) 安定同位体標識体を内標準物質とするヒト血液・尿中・唾液中の内因性物質や薬物 (分子標的抗がん薬、合成ステロイド薬など)の高精度・微量定量法の開発

お知らせ

現在ホームページを編集中です。完成までしばらく時間がかかります。

降幡先生,森尾先生の情報は異動先である、創薬基盤科学教室のホームページをご覧ください。

担当講義

(科目: 学年【前・後期】 /教員名)
人間と薬学I : 第1学年【前期】 / 柴崎浩美、横川彰朋 他
薬剤学入門: 第1学年【前期】 / 柴崎浩美、横川彰朋 他
個別化医療I: 第3学年【後期】 / 柴崎浩美、横川彰朋
薬物動態学 : 第4学年【前期】 / 柴崎浩美、横川彰朋 他
医療薬学演習II 医薬品開発と臨床試験: 第4学年【前期】 / 柴崎浩美、横川彰朋 他
事前実務実習 : 第4学年【前期】/ 柴崎浩美、横川彰朋 他
ゼミナール: 第2学年【後期】 / 柴崎浩美 他
総合薬・疾病演習: 第4学年【後期】 / 横川彰朋 他 
情報収集III (薬物動態): 第5学年 / 柴崎浩美 他
情報収集IV (薬剤): 第6学年 / 柴崎浩美 他
医薬品開発特論: 第6学年【前期】 / 柴崎浩美、横川彰朋 他
アドバンス演習: 第6学年【後期】 / 柴崎浩美、横川彰朋 他
臨床分析化学特論: 大学院 / 柴崎浩美、横川彰朋 他
薬品分析化学特論: 大学院 / 柴崎浩美、横川彰朋 他

科別英語特論I: 第4学年 / 柴崎浩美、横川彰朋 他
科別英語特論II: 第5学年 / 柴崎浩美、横川彰朋 他