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スフェロイドBBBモデルのプロトコールが公開されました!

先に公開されたスフェロイドBBBモデルの続報として、その作成方法や実験方法に関するプロトコール論文が受理され、公開となりました!査読付きの国際英文誌で、筆頭著者は磯貝隆斗くん(5年生)です。多くの研究者がスフェロイドBBBモデルを再現できるよう、極めて詳細に手順を記してあります。これによりモデルが広く脳疾患研究に応用されて、治療薬開発に貢献することを期待します。

Generation of a Human Conditionally Immortalized Cell-based Multicellular Spheroidal Blood-Brain Barrier Model for Permeability Evaluation of Macromolecules.
Ryuto Isogai, Hanae Morio, Ayaka Okamoto, Keita Kitamura & Tomomi Furihata.
Bio-Protocol. 2022, 12 (15), DOI:10.21769/BioProtoc.4465

Bio-Protocol 今月号の表紙も飾りました!

 

論文の受理とプレスリリース

Molecular Pharmaceutics 誌に論文が受理されました!本研究では、生体に近い構造を持つヒト脳モデルを人工的に作り、抗体医薬やペプチド医薬のヒト脳への移行性(=ヒトの脳に届くか)を評価しました。本ヒト脳モデルを用いることで、脳疾患に対する抗体医薬やペプチド医薬の開発が促進すると期待されます。北村啓太くん、岡本彩花さんを中心に、熊本大学の先生方や産学連携研究体制「B4-Qurtet」のメンバーの協力を得てまとめました。また、磯貝隆斗君も本論文に貢献してくれました。

Human Immortalized Cell-Based Blood-Brain Barrier Spheroid Models Offer an Evaluation Tool for the Brain Penetration Properties of Macromolecules.

Kitamura K, Okamoto A, Morio H, Isogai R, Ito R, Yamaura Y, Izumi S, Komori T, Ito S, Ohtsuki S, Akita H, Furihata T.

Mol Pharm. 2022, in press.

 

本論文については、プレスリリースを行いましたので、研究内容については以下サイトをご覧ください。

高分子医薬品がヒト脳に届くかわかる「階層スフェロイド型ヒト血液脳関門モデル」の開発に成功--中枢神経系疾患に対する抗体医薬・ペプチド医薬の開発促進へ期待

 

QLifeProPHARM TECH JAPAN ONLINE日本経済新聞(オンライン)読売新聞(オンライン)ほか、複数のメディアで取上げられ、また7月15日付け科学新聞の紙面に記事として掲載されました。

Press release fig

 

6/25 合同卒論発表会を開催しました

6/25(土)に内分泌薬理学教室、薬物動態制御学教室と合同での卒論発表会を開催しました☆

 

朝から夕方までの長丁場の中個別化の学生たちは後半での発表でしたが、皆さんと最後まで頑張った成果がよく表れていた素晴らしい発表になっていたと思います!

6年以外で参加した学生たちも積極的に質問をしてくれたことで、とても活気のある発表会に仕上げてくれました。皆さん本当にお疲れさまでした(森尾は本当に感動しました)☆

 

後輩の皆さんも先輩に負けないくらいの発表になるよう一緒に頑張りましょう!来年度の発表会も楽しみにしています!

合同

 

合同

第38回日本TDM学会・学術大会にて優秀演題賞を受賞しました

2022年5月21,22日に行われました第38回日本TDM学会・学術大会 (大会長: 本間 真人 先生) において博士課程1年の大木聖矢さんが以下の賞を受賞しました.

 

受賞名:優秀演題賞

演題名:新規CYP1A2活性評価法の開発を目指した内因性Melatonin部分代謝クリアランスの算出

大学HPへのリンクはこちら

https://www.toyaku.ac.jp/pharmacy/newstopics/2022/0530_5080.html

おめでとうございます.

大木TDM受賞

論文2報が掲載されました

以下の2タイトルの論文が掲載されました

1) Seiya Ohki, Miyu Kunimatsu, Shingo Ogawa, Hiroki Takano, Tomomi Furihata, Hiromi Shibasaki, Akitomo Yokokawa, Development and validation of an LC–MS/MS-based method for quantifying urinary endogenous 6-hydroxymelatonin, Chem. Pharm. Bull. 70, 375-382 (2022)

本論文は尿中のメラトニン代謝物をLC-MS/MSで高感度の測定する方法を確立したものです.測定法の開発は,脱抱合条件と抽出法の確立,バリデーションの実施,実際のサンプルでの確認を得て達成されました.筆頭著者である大木さんは学部在学中に多くの実験と英語での執筆を行い,論文を完成させてくれました.

リンク: https://www.jstage.jst.go.jp/article/cpb/70/5/70_c21-00982/_article/-char/en

2) Akitomo Yokokawa, Aya Kitano, Daichi Tanaka, Kai Higashi, Syun Yanada, Kohei Shimizu, Tomomi Furihata, Hiromi Shibasaki, Effects of 11β-hydroxysteroid dehydrogenase 2 activity on the prediction accuracy of plasma unbound cortisol concentration based on salivary cortisol, Medical Mass Spectrometry , vol 6 (2022)

本論文は唾液中コルチゾールから血中非結合型コルチゾール濃度を予測する際に11β-HSD2活性を加味することで予測精度が向上する可能性を示した論文です.過去の卒論生が築き上げてきてくれた実験データーをまとめたものになります.

リンク: http://www.jsbms.jp/english/publish/ より以下でダウンロードできます.http://www.jsbms.jp/english/publish/6-1_yokokawa.pdf

日本薬学会第142年会にて「B4-Quartet」に関する演題が受賞しました!

 

日本薬学会第142年会にて、「B4-Quartet」に関する演題が受賞しました!

 

・タイトル:高分子医薬品の脳移行性評価に有用なヒト不死化血液脳関門スフェロイドモデルの開発

 発表者:岡本彩花(東京薬科大学 学部6年)

 受賞名:日本薬学会第142年会 学生優秀発表賞(ポスター発表部門)

日本薬学会第142年会 学生優秀発表賞一覧

 

おめでとう☆★

優秀賞受賞おめでとう!

教員の昇任

2021年度 卒業式

3月18日に2021年度卒業式が行われ、教室6年生全員卒業を迎えました。みなさん、卒業おめでとうございます!

4月から新天地での活躍を心より応援しています!

2021 graduation pic

 

B4-Quartetの研究成果が論文が公開されました!

B4-Quartetで取り組んでいる研究成果が論文となり、公開されました!本論文では、ヒト血液脳関門モデルから得られた薬物の脳移行速度と、ヒト生体における薬物の脳移行速度が一致しうることを明らかとしました。つまり、ヒト血液脳関門モデルとヒト中枢生理学的薬物速度論を組み合わせることで、ヒトに投与せずとも、ヒト脳内薬物濃度推移を予測することが可能であることを、世界で初めて実験的に示したものです。ヒト脳内薬物濃度は薬物の治療効果に直結することから、このような予測が可能となることで、中枢神経系疾患治療薬開発が飛躍的に加速することが期待されます。

 筆頭著者は小野薬品工業株式会社の伊藤涼さんで、当教室からは教員のほか、坂口泰之6年生、磯貝隆斗4年生、馬場知代研究補助員が共同発表者となっています。

Pharm Res. 2022 Mar 14.doi: 10.1007/s11095-022-03189-y. Online ahead of print.

In Vitro-In Vivo Correlation of Blood-Brain Barrier Permeability of Drugs: A Feasibility Study Towards Development of Prediction Methods for Brain Drug Concentration in Humans

Ryo ItoHanae MorioTomoyo BabaYasuyuki SakaguchiNaomi WakayamaRyuto IsogaiYoshiyuki YamauraTakafumi KomoriTomomi Furihata.

 
, B4-Quartet は東薬大、千葉大、エーザイ株式会社、小野薬品工業株式会社による、薬物の脳送達に関わる課題を解決し、中枢神経系疾患治療薬開発の加速を目指す産学共同研究体制です。

論文が受理されました!

 

本教室の卒業生である平野良平さんが博士論文で研究していた、

乾燥ろ紙血中の生体物質定量に関する論文がJournal of Mass Spectrometry 12月号に掲載されました!おめでとうございます!

 

Dried blood spots analysis of 6β-hydroxycortisol and cortisol using liquid chromatography/tandem mass spectrometry for calculating 6β-hydroxycortisol to cortisol ratio

Ryohei Hirano, Akimoto Yokokawa, Tomomi Furihata, Hiromi Shibasaki

J Mass Spectrom. 2021;56:e4970

 

柴﨑の分析チームでは、現在CYP3A活性評価の臨床応用を目指してボランティアを募り、

血漿・乾燥ろ紙血中の6β-hydroxycortisol/cortisol濃度比の基準範囲の設定を目指しています。

さらに、より非侵襲的な資料として爪、唾液を用いた活性評価の研究も進めています。

 

興味のある方はぜひ柴﨑までお声かけ下さい。