2022年3月18日
B4-Quartet*で取り組んでいる研究成果が論文となり、公開されました!本論文では、ヒト血液脳関門モデルから得られた薬物の脳移行速度と、ヒト生体における薬物の脳移行速度が一致しうることを明らかとしました。つまり、ヒト血液脳関門モデルとヒト中枢生理学的薬物速度論を組み合わせることで、ヒトに投与せずとも、ヒト脳内薬物濃度推移を予測することが可能であることを、世界で初めて実験的に示したものです。ヒト脳内薬物濃度は薬物の治療効果に直結することから、このような予測が可能となることで、中枢神経系疾患治療薬開発が飛躍的に加速することが期待されます。
筆頭著者は小野薬品工業株式会社の伊藤涼さんで、当教室からは教員のほか、坂口泰之6年生、磯貝隆斗4年生、馬場知代研究補助員が共同発表者となっています。
Pharm Res. 2022 Mar 14.doi: 10.1007/s11095-022-03189-y. Online ahead of print.
Ryo Ito, Hanae Morio, Tomoyo Baba, Yasuyuki Sakaguchi, Naomi Wakayama, Ryuto Isogai, Yoshiyuki Yamaura, Takafumi Komori, Tomomi Furihata.